ベル・アライアンス/アシュラ
belle alliance/Ashra

1.WUDU
2.screamer
3.boomerang
4.aerogen
5.sausalito
6.kazoo
7.mistral

1980年作

 非常にコメントのしにくい作品である。1980年はロック及びポピュラー音楽全体が完全に新しい時代に突入した年でもある。82年発売のマイケルジャクソン「スリラー」の世界的な大ヒットに象徴されるように、1980年代はブラックミュージックが世界を制覇することになる。と同時にプログレシブ・ロックは死んでしまう。この作品「ベル・アライアンス」のサウンドはそういう時代の入り口で生まれたせいか、どこか口当たりが良く、聴きやすいものになっているような気がする。これもマニュエル・ゲッチングの音楽実験であるとして評価するのか、時代と上手く折り合いをつけようとしたことが裏目に出たと批判するのか、意見は様々だと思う。

 でも、マニュエル・ゲッチングは世の中のこととは無縁に好きな音楽をただ作っていただけなのだろうとも思う。ラストの曲「mistral」はピンクフロイドの「神秘」を思わせる荘厳なパイプオルガンの旋律が大きな空間を作るもので、彼の原点時代の精神が現れている作品であるとも言える。(しかし、途中からはアンビエントテクノになるのだが・・・)このアルバムの中にはとにかく様々なサウンドが詰め込まれている。ジャケットのデザインのカラフルな色彩のようにいろいろな楽曲が配置されている。カラフルなサウンドが混沌とした状況の中で響いている。


評価:B(手応えのある快作品)
( Hideyuki Oba.2004.12.3)
Manuel Gottsching/electric guitar

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