ドント・ルック・バック/ボストン
Don`t look Back/ Boston

1.DON'T LOOK BACk
2.THE JOURNEY
3.IT'S EASY
4.A MAN I'LL NEVERBE
5.FEELIN'SATISFIED
6.PARTY
7.USED TO BAD NEWS
8.DON'T BE AFRAID

1977年作

 ファースト・アルバム「幻想飛行」で成功をおさめたボストンは翌年すぐにセカンド・アルバム「ドント・ルック・バック」を発表した。前作のボストン・ワールドを引き継ぎ、さらにポップでコマーシャルな作品に仕上げてきた。ラジオではよくこのアルバム・タイトル曲「ドント・ルック・バック」が流れていた。俗に言うヒット・ソングだったのだ。ボストンのリーダー、トム・シュルツはマサチューセッツ工科大学(M.I.T)卒業の工学博士であり、彼の生み出したエレクトロニクス・サウンドは彼がミュージシャンとしてだけでなく、オーデイオ・エンジニアとしてエフェクトなどのサウンド自体の開発にも大きな影響を及ぼしていることが当時では話題になっていた。このようなエンジニアとしてのトム・シュルツの音へのこだわりはこの後、ボストン・サウンドを継続させてゆく上でさらに磨きがかかってゆく。「ドント・ルック・バック」は衝撃的なデビューを飾ったボストンがさらに知名度を高め、ロック界にしっかりとした地位を築くための重要な役割を果たした。多くのボストン・ファンがこのセカンド・アルバムをきっかけに誕生した。プログレかどうかということではなく、ボストンはロックという音楽世界でスター・グループになったのである。

トム・シュルツ:ギター&キーボード
ブラッド・デルプ:ボーカル&ギター
バリー・ゴウドリュー:ギター
フラン・シーハン:ベース
シブ・ハッシャン:ドラムス&パーカッション
評価:B(手応えのある快作品)
( 大庭英亨 2002.6.14)

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