サード・ステージ/ボストン
Third stage/ Boston

side-A
1.Amanda
2.We`re Ready
3.The Launch
4.Cool The Engines
5.My Destination
side-B
1.A New World
2.To Be A Man
3.I Think I Like It
4.Can`tcha Say
5.Hollyann

1986年作

 1986年といえば日本はバブルの始まり、そして、ボストンのセカンド・アルバム「ドント・ルック・バック」発売からなんと9年という時間が過ぎ去っていた。「サード・ステージ」はその名の通りボストンのサード・アルバムとして世界中の注目を浴びる中で大ヒットした。特に一曲目の「アマンダ」は全米ビルボードのシングル・チャートでNO.1となり、人種、性別、世代を越えた人々に受け入れられた。おそらくあなたの好きなラブ・ソング・ベスト100というのがあれば必ず入ってくる名曲だろう。ボストンはファースト・アルバムからその音楽の完成度の高さは素晴らしいものがあったが、このサード・ステージでもその完成度は文句の付けようがなく、1980年代という時代の空気感を巧みに取り込んで、9年という時間のブランクを全く感じさせない音楽を作り上げた。おそらく、このサード・ステージでのサウンドをプログレシブ・ロックなのかどうかという議題の上に載せるのは無意味だろう。このアルバムはTOTO、ジャーニー、マドンナ、マイケル・ジャクソンなどに続くアメリカン・サウンドとして世界中で愛された音楽なのである。美しいメロディーに、壮大に広がるスペース・サウンドに素直に耳を傾ければ良いのである。私自身にとっても、長い間待ち続けた甲斐があった大好きなアルバムである。

トム・シュルツ:ギター&キーボード
ブラッド・デルプ:ボーカル&ギター
バリー・ゴウドリュー:ギター
フラン・シーハン:ベース
シブ・ハッシャン:ドラムス&パーカッション
評価:B+α(手応えのある快作品)
( 大庭英亨 2002.6.14)

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