イズ・ゼア・エニシング・アバウト?/ブランドX
Is There Anything About? /Brand X

1.Ipanemia
2.A Longer April
3.TMIU-ATGA
4.Swan Song
5.Is There Anything About? 6.Modern, Noisy, and Effective

1982年作

 79年にパーシー・ジョーンズがニューヨークへ、80年にジョン・グッドソールがロス・アンジェルスへ移住し、ブランドXは実質的に破綻し、解散状態になった。そんなブランドXの実体のない1982年にこのアルバムは発表された。これは他のメンバーの了解なくロビン・ラムリーが勝手に編集して出したものなのだ。後にパーシー・ジョーンズとジョン・グッドソールは異議を申し立てたと言われている。解説によれば「Product」「Do They Hurt?」の頃にさまざまなセッション活動の中で発表に至らなかった曲から選び出したとされている。

 このようにいろいろと好ましくない状況の中、しかもメンバーの仲間割れ的な事態を生み出してしまった作品であるが、そのサウンドはそんな雑音とは無関係にいい感じの音を出している。コマーシャル派とシリアス派のサウンドが上手い具合にバランスされている。このサウンドがジャズ・ロックなのかどうかはともかく、私にとっては好きな作品である。この作品ではフュージョンというニュアンスよりもロックであるといった方が良さそうだ。やっぱり、ブリティシュ・ロックなのだと思う。

Phil Collins : ds and concussion
Percy Jones : b
John Giblin : b, Whitbread,vo
Robin Lumley : key,vo
Peter Robinson : key
John Goodsall : g
Raf Ravenscroft : sax
Stephen Short : syndrums and vo
                 評価:B(手応えのある快作品)
( 大庭英亨 2001.7.13)

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