マスク/ブランド X
Masques/Brand X

1.THE POKE
2.MASQUES
3.BLACK MOON
4.DEADLY NIGHTSHADE
5.EARTH DANCE
6.ACCESS TO DATA
7.THE GHOST OF MAYFIELD LODGE

1978年作

 僕が買ったブランドXの最初のアルバム。今回20年振りに聞き直しましたが、1曲目の「THE POKE」のリフのカッコよさは忘れていませんでした。この曲は良い意味での「ロック的ブランドX」を垣間見ることのできる曲だと思います。僕的にはブランドXの曲はこの曲に代表されるような「キャッチーなリフ」「ハードドライビングな乗り」のある分かりやすい曲が好きですね。なんと言っても「ジョン・グッドサルのギタープレイなくしてはブランドXはあり得ない派」の僕としてはグットサルの作品が得にお気に入りであったりするのです。グットサルはいわゆるフュージョン系のギタリストと言うよりは、かなりロック的なイデオムを持ったプレイヤーという認識が強く、フレージングやリフにはジャズというよりロックの要素を多く見い出すことができます。それにしても彼の早弾きは凄まじいの一言で、ソロパートは指から火が出るんじゃないかと心配する程早く、かつ正確に音を出していて、しかも情熱的でさえあるんですから脱帽物です。よくジョン・マクラフリンと比較されますが、グットサルはマクラフリンに最も肉迫したギタープレイヤーであると断言できるでしょう。

 この「マスク」という作品はブランドXとしては4作目に当たりますが、音的にもメンバー的にも一つの分岐点的作品で、元々の結成メンバーであるフィル・コリンズが参加していない、ロビンラムレイがプロデューサーにまわりキーボードが変わっているなどの原因で、「リズムがタイトでシンプルになった(悪く言えばフィル・コリンズのドラムは叩すぎで音がタイトではなかったとも言えますが、そこがブランドXの味でもあった訳で、単にタイト&シンプルが良い訳ではないので念のため)」「キャッチーで分かりやすい(あまり中近東ぽくないのもその一因か?)」物になっています。ブランドX入門編にはぴったりの好作品でしょう。

JHON GOODSAL : G
PERCY JONES : B
MORRIS PERT : PER
PETER ROBINSON : KEY                     評価:B(手応えのある快作品) CHUCK BURGI : DR                        ( ダーリンちゃん 2001.7.2)


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