ザ・X・ファイルズ/ブランドX |
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Disc1:THE X-FILES 1.The X-Files Theme /Live@The Strand '93 2.True To The Click/Manifest Destiny '96 3.Nuclear Burn~Cambodia/Live@The Cabaret '93 4.Healing Dream/X-Communication '92(remaster) 5.Thalidomide Squid/Live@The Bottom Line '94 6.Born Pretty In a Disco/Live In Japan '97 7.Noddy Goes to Sweden/Dudley University '76 8.Kugelblitz/Missing Period '76 9.Don't Make Waves/Live In America (unreleased) 10.John "No"Doe/unknown & unreleased Disc2:eX-TRACKS |
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ブランドXの中心メンバーであるジョン・グッドソールとパーシー・ジョーンズとその周辺活動で制作された多くの未発表音源を収録した2枚組のアルバムである。初めて聴かされるライブ音源・正式リリースとは違う録音などが多く、ベスト・アルバムというよりもニューアルバム的な要素が大きい再構成作品である。ブランドX名義で活動した本当に初期の作品から現在に至るまでの20年以上に渡る期間から初めて聴く曲も含めて選曲されているDISK-1。ブランドX意外の活動であるトンネルズ、ファイアーマーチャンツという最近のサウンドと70年代でのソロ的な活動からのサウンド、幅広い時代の中から生み出された貴重で素晴らしい音源で構成されたDISK-2。熱心なブランドXのファンのためのプレゼント的な作品と考えても良いと思うが、裏ブランドXというようなニュアンスではなく、こちらの音も正真正銘の表側のブランドXであると感じさせるいい感じのものが多く収録されている。私は個人的にとても好きである。良い曲がずらりと並んでいるのだ。 DISK-1はブランドXを引っ張ってきたふたりジョン・グッドソールとパーシー・ジョーンズから見たブランドXを再確認するにはもってこいである。やっぱり、ジャズロックを語るとき、忘れてはならないグループとしてブランドXはあると言うことを再確認させられた。そして、DISK-2は私にとってすべてが初体験のサウンドであるブランドX意外の活動からのサウンド。こちらは実に刺激に満ちていた。いい意味で実験性に溢れ、バラエティーに富み、ジャズロックにこだわらない幅広い音楽性、商業的に売れることだけを目的にしない純粋音楽の匂いが漂っている。彼らの作り出した音楽が彼らの生きてきた人生をも語っているようだ。苦しむことから生み出されるアイデアやメロディーをカタチにする作業を通して、アーティストの排泄物のひとつとして音楽作品ができあがる。それが人々との共感を得ようが、得まいが関係ない。それはあくまで結果論である。作品を生み出すことで生きてゆくことができる。生きるためには音楽を生み出し続けなければならないのだ。そして、現在もブランドXは生きている、生き続けている。
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