ムーンシャイン/コラージュ

Moonshine/Collage

1.HEROES CRY 2.IN YOUR EYES 3.LOVELY DAY 4.LIVING IN THE MOONLIGHT 5.THE BLUES 6.WINGS IN THE NIGHT 7.MOONSHINE 8.WAR IS OVER


1994年作

 ポーリッシュ・シンフォニック・ロックの最も代表的なバンドがコラージュである。「MOON SHINE」はオリジナルアルバムとしては第2作めにあたり、彼らの代表作とされている。この作品は全て英語で歌われていているがライナーにはポーランド語の歌詞も書かれており、ポーランド語盤も存在するようである(個人的にはポーランド語盤が欲しかったのであるが入手はかなり困難でしょう。ちなみに、「クイダム」の2枚目も英語盤とポーランド語盤の2種あるがこちらは両方入手可能のようです。ポーランドのバンドは最近ポーランド語盤と英語盤の両方を出す傾向が強いようで、アブラクサスも2種類出しているが、私としては自国語バージョンの方を聴く方をお勧めします)。

 コラージュの最高傑作といわれる本作は、キーボードオーケストレイションがかなりのウエイトをもって作品を形作っているのが特徴で、聴き方によっては饒舌すぎるまでのシンセの洪水に辟易してしまうかも知れない。マレク・ギルの透明感溢れるギターサウンドがどこか居所を失ってしまったかのように、シンセが幅をきかせている。私はコラージュの良さは「マレク・ギルのギターがのびのびと駆け巡るところにある」と思っているので、「よりシンフォニックになった」というだけでは満足しない。オーケストレイションが強化されたのはそれなりに良いとは思うが、そのために本来の持ち味を損なってしまうのはいただけない。また、歌詞が英語なのもコラージュの良さをどこか失わせているような気がする。味が薄くなったような気がするのである。「ユーロピアン・ロックは自国語で聴く」のがやっぱり最高なんだと認識を強めてしまったのである(クイダムもポーランド語で聴くほうが100倍良いですよ)。  

ROBERT AMIRIAN vo ac.g
PIOTR MINTARY WITKOWSKI b
MIREK GIL g
KRZYSZTOF PALCZEWSKI key
WOJTEK SZADKOWSKI dr

評価:C(楽しめる良作品)

( ダーリンちゃん.2001.3.21)

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