ツイン・サンライズ/Dogma
Twin Sunrise/Dogma
1.MIDDAY 2.THE SEARCH 3.BURN THE WITCH 4.HYMN 5.THE PLACE(Where are You?) 6.THE LANDING 7.TWIN SUNRISE
1995 年作
1995年発表のドグマのセカンドアルバム「TWIN SUNRISE」は幻想的な雰囲気をもっ た大作である。全7曲のうちヴォーカル入りの作品が2曲あるが、その他はすべてイン ストゥルメンタルでギターのフェルナンド・カンポスを中心にしたドラマティクなサ ウンド世界を構成している。彼のギターはフレージングに個性が感じられ素晴らしく 、盛り上げるところでは劇的に弾きまくる。このギターを聴くだけでも彼らの存在能 力をうかがい知ることができる。キーボードはシンセ中心のオーケストレイションシ ンフォの様相があるが、生ピアノ、エレピ、ハモンドなども多彩に使い分け、幻想的 な雰囲気を醸し出す。3曲目「BURN THE WITCH」では弦楽4重奏+フルートが加わり生 のオーケストレイションを聴かせたり、6曲目7曲目はそれぞれ10分、12分の大作を盛 り込むなど非常に意欲的な作品だ(6曲目の「THE LANDING」は宗教的なコーラスでは じまる瞑想的な曲であるが構成が少々甘く、中途半端で惜しい。7曲目「TWIN SUNRIS E」も部分々はなかなか良いアイディアを持っていて魅力的なのだが全体を通して一 貫性に欠け散漫な感じがする)。
SEを要所々に折り込み全体的にコンセプトアルバムの様相をもったこの作品は、ヴ ォーカルが総て(総てと言っても2曲+スキャットのはいる曲が1曲だが)ゲスト参加 のようで、女性ボーカルはサグラッドの作品に参加しているチチ・ウォルターが歌っ ている(ドグマのファーストアルバムはサグラッドのマルクス・ビアーナが参加して 制作された。ギターのフェルナンドとマルクスは旧友で、サグラッドのファーストア ルバムに参加している。ドグマはサグラッドファミリーの一つと考えて良いでしょう )。全体的に散漫な印象が気になるのであるが、曲構成をもう少し練り上げれば超一 流になる可能性が大きい。次作に期待したいところだ。
FERNANDO CAMPOS : Acoustic and electric 6 &12 str. guitars
RENATO COUTINHO : Keyboards and sequencers
BARAO : Electric 5 string bass
DANIEL MELLO : Acoustic drums and percussion
評価:B(手ごたえのある快作品)
( ダーリンちゃん.2000.2.3)
Go to Homepage
Go to 今月のKEPY
Go to Disk Review page
Go to Dogma