ガレオンズ・オブ・パッション/フィンチ |
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1.Unspoken is the world 2.Remembering the future 3.As one 4.With love as the motive a)impulse b)reaching c)sinful delight? 5.Reconciling 1977年作 |
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フィンチはセカンド・アルバム発表後、キーボードのクレームがクラッシックをもっと研究したいということで脱退。その後、ドラムスのベールもバンドを去ることになった。新しいメンバーを加え、レーベルもNEGRAMからBUBBLEに変わり、本作品を発表した。 サウンドの質感はファースト、セカンド、サードと順を追うごとに洗練されて、演奏テクニックも向上している。以前はメロトロンを使っていたが、この作品では使われてないようだ。この時期はメロトロンという楽器の位置づけが難しくなりつつあったのだろう。扱いにくい楽器であることに加え、その音色自体が少々古くさいと感じられる微妙な感じがあったのではないだろうか。セカンド・アルバムで展開されていた大作的な作品は少なくなり、コンパクトであるが中身の濃い良い楽曲がそろったように思う。 変拍子を使ったジャズ・ロック作品の「Unspoken is the world」でアルバムは始まる。前作でも感じられたケンソーの「ケンソー」や「スパルタ」に近い広がりのあるサウンドを聴かせながら、ギターが走る。コンパクトな組曲「With love as the motive」ではキャメル的なメロディアスなギター・ソロと空間を彩るキーボード・サウンドが包み込むように流れてゆく。そして、エネルギー溢れるギターが気持ちいい「Reconciling」へとつながってゆく。作品としては多少こぢんまりとした感はあるが、小気味よい躍動感とメリハリの良さがあり、気持ちの良い快作品に仕上がっている。 |
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Peter Vink :bass Joop Van Nimwegen :guitar Ad Wammes :keybords,flute Has Bosboon :drums |
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評価:B(手応えのある快作品) ( 大庭英亨 2002.4.14) |
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