カンサス/カンサス |
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side-A 1. Can I Tell You 2. Bringing It Back 3. Lonely Wind 4. Belexes side-B 1. Journey from Mariabronn 2. The Pilgrimage 3. Apercu 4. Death of Mother Nature Suite 1974年作 |
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カンサスというバンドは文字通り、カンサス州の出身で、72年に結成されている。アメリカのプログレシブ・ロックの話をする時、もうひとつ、ボストンというグループを忘れることは出来ないが、アメリカのプログレを代表する2つのグループがその出身地の地名をバンド名にしているというのも、何か特別な運命や意味を感じてしまう。カンサスは当時のアメリカ南部で 、ハード・ブギ・バンドのハイドラと共に地元ではトップ・クラスの人気を集めていた。 グループとしてのサウンド方針が決まってくるとレコード会社などにデモテープを送 り、ロック界で多大な力を持つドン・カーシュナーに認められ、74年にアルバム 「カンサス」でデビューすることになった。 私はこのカンサスのデビュー・アルバムを聴いたことがないので、自らの観測から彼らの音楽について多くを語ることは出来ないが、KANSASのライブ作『Two For The Show /偉大なる聴衆』に収録されている「Journey from Mariabronn / 栄光への旅路」は何度繰り返し聴いたかわかないほど、聴きまくった曲である。アメリカン・プログレ・ハードという音楽世界をいち早く具現化した彼らの初期傑作曲である。イングウェイ・マルムスティーンが若い頃、この曲について「俺のやりたいことをそのままやっている」と言ったらしいが、ダイナミックで攻撃的なサウンドはこの頃からカンサスというバンドの持ち味であったのだ。しかし、これだけの力作であるにもかかわらず、世の中ではたいした評価は得られず、どちらかというとイギリスで注目されたというのが当時の状況だったらしい。1974年、やはりアメリカという土地柄、まだまだ、カンサスのようなプログレシブ・ロックは受け入れがたいモノだったのだろう。 |
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Kerry Livgren- Organ, Guitar, Piano, Guitar (Rhythm), Keyboards, Vocals, Moog Synthesizer Steve Walsh- Organ, Piano, Conga, Keyboards, Vocals, Harmony Vocals Phil Ehart- Drums Dave Hope- Bass, Guitar (Bass), Vocals Robbie Steinhardt- Violin, Vocals, Harmony Vocals Rich Williams - Guitar |
評価:!(聴いていないので差し控えます) ( 大庭英亨 2002.9.8) |
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