仮面劇/カンサス |
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side-A 1. It Takes a Woman's Love (To Make a Man) - 3:08 2. Two Cents Worth - 3:08 3. Icarus(Borne on the Wings of Steel )- 6:03 4. All the World - 7:11 5. Child of Innocence - 4:36 6. It's You - 2:31 7. Mysteries and Mayhem - 4:18 8. The Pinnacle - 9:44 9. Child of Innocence [rehearsal recording]- 5:06 10. It's You [demo version] - 2:41 1975年作 |
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カンサスのサウンドには大きく2つの方向に分けられるということを前作セカンド・アルバム「ソング・フォー・アメリカ」のところでも書いたが、このサード・アルバムでもその2方向でアルバムが構成されていることに変わりはない。が、前作は曲の長さが割合はっきりとサウンドの傾向を示す指標になっていたが、この作品では10分を超える長い曲はなくなり、曲の長さだけでは音楽の世界観を説明できなくなっている。 |
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Kerry Livgren - Guitar (Acoustic), Guitar, Piano, Guitar (Rhythm), Keyboards, Clavinet, Moog Synthesizer, Arp Steve Walsh - Organ, Piano, Conga, Keyboards, Vocals, Clavinet, Moog Synthesizer Phil Ehart - Percussion, Drums, Moog Drum Dave Hope - Bass, Guitar (Bass) Earl Lon Price - Saxophone> Lon Price - Saxophone Robbie Steinhardt - Violin, Vocals Rich Williams - Guitar |
評価:B+α(手応えのある快作品) ( 大庭英亨 2002.9.8) |
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ますますドラマティク度を増した3作目で、カンサスが初めて日本に紹介された作品でもあります。私的には最も好きな1枚(ポップ過ぎず、プログレとハードロックのクロスオーバー度がちょうど良いから)なのですが、特に後半はプログレシブロック度がかなり高く素晴らしい作品です。1曲目、2曲目、6曲目はストレートかつポップなアメリカン・ハードロックですが、3曲目の「イカロス-ボーン・オン・ザ・ウィングス・オブ・スチール」は出だしのバイオリンの幻想的なフレーズから完全にプログレの世界全開のハードバラード。サビのコーラスとギターの音色がイイですね。4曲目「オール・オーバー・ザ・ワールド」はマイナーでリリカルなヨーロピアンテイストの曲でロビン・スタインハートのバイオリンが印象的、かなりシンフォニックです。続く「チャイルド・オブ・イノセンス」はギターが大活躍する佳曲、出だしのギターリフとソロが良い。7曲目(ミステリース・アンド・メイヘム)はライブにも収録されている代表的な曲で、ハードドライビングなハードロック、この曲は最後の曲と続きの曲なのにわざわざフェードアウトしています、これはつなげて欲しかったですね。そして最終曲「ザ・ピナクル」は「マスク」の中で最も展開が目まぐるしく、叙情的なプログレ作品となっている9分あまりの感動大作です(カンサスは最終曲に大作を持って来るのが得意で出来の善し悪しは別としてだいたいそうなってます)。 | |||||||||
評価:A(名盤と呼べる傑作品) (ダーリンちゃん2002.9.8) |
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