side-A1.Nuevo Espresso 2.Loosey Goosey 3.Ti-Fa-Let 4.Island
side-B1.Diana 2.Waterfall~Autumn 3.Please Don't Bundle Me 4.Haru No Tsurara
1981年作
とにかく美しい作品である。例えば、1曲目の「Nuevo Espresso」ではマイク・マイニエリのバイブラフォンと渡辺香津美のアコースティック・ギターが作り出すサウンドが知性と品性とを感じさせながら、繊細で透明感のある世界を聴かせてくれる。そして2曲目「Loosey Goosey」では石田長生、山岸潤二、渡辺香津美のギター・トリオが臨機応変に掛け合い、会話をしながら躍動感あふれるサウンドを作り出している。B面ラストの「Haru No Tsurara」でドラムとベースが加わるが、ほとんどの曲がギターだけ、およびギターとフルート、ギターとピアノといったシンプルな構成で作られている。それぞれの楽器から発せられる音のひとつひとつがくっきりと明確な輪郭を持って聴く者に届けられる。音に濁りというものが一切ないのだ。だから、音に張りがあり、とても力強く響くのだ。