マクソフォーネ/Maxophone

Maxophone/Maxophone

1.C'E UN PAESE AL MONDO 2.FASE 3.AL MANCATO COMPLEANNO DI UNA FARFALLA 4.ELZEVIRO 5.MERCANTI DI PAZZIE 6.ANTICHE CONCLUSIONI NEGRE 7.IL FISCHIO DEL VAPORE 8.CONO DI GELATO


1975年作

マクソフォ−ネ唯一のアルバムであるが、非常に聴き所が多い好盤である。叙情派 シンフォとする向きもあるが、”カッコイイ”ハモンドサウンドとヘビーなギターを 中心に、ホーンセクションがバックを固める高水準のプログレアルバムだ。クラリネ ット、フルート、サックス、コルネット、チューバなどを演奏する管楽器奏者が2名 参加しており、クラシカルで叙情的な展開や華々しいホーンサウンドを自在に使いこ なし、今までにない種類の目紛しい、変化に富んだアレンジを聴かせる(フルート、 サックスだけでなくクラリネットやホルンのソロまである!)。コーラスワークも巧 みで、ボーカルパートの美しいハーモニーはほかに例をみない(この部分は確かに叙 情的ではある)。ジャズ的な構成を持つ曲もありかなり多彩な音楽性を持っているバ ンドだ。人によってはクラリネットやホルンの演奏が鼻につくと感じるかも知れない が、これが、マクソフォーネの個性であり、目指したものなのだと思う(バンド名に 「PHONE」の文字が含まれているが、まさしくラッパの意味なのであろう)。LPでは 英語バージョンもあるとのことで、機会があれば、美しいコーラスワークが英語でど のように歌われているか聴いてみたいものである。過去にキングレコードから国内盤 がでていたらしいが、私の持っているCDは近年イタリアで再発されたもので、7曲目 と8曲目は1977年にシングルとして発表された曲をMELLOW recordsがCD化する際 にボーナストラックで追加した曲である。多少毛色が異なるので注意が必要だ。

評価:B(手ごたえのある快作品)

(ダーリンちゃん2000.1.5)
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