N氏の天球儀/難波弘之 |
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1.時間創造 2.16世紀の空想少年 3.Slow Down 〜流れゆく愛 4.薔薇と科学 5.火の洗礼 6.迷える箱船 7.天球儀の人々 8.静寂から五番目の革命 9.20世紀の夢想少年 1986年作 |
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この作品を聴いてまず感じるのは難波弘之が演奏するキーボード類の音質が随分変わったなぁ、ということである。従来のアナログ的でどこか柔らかさをもった質感からデジタル的で金属的な質感に大きく変化している。ま、時代の流れがアナログ・シンセからデジタル・シンセに移行し、デジタル機材に大きな期待が持たれていた時期と言うこともあるから当然の成り行きなのかも知れない。しかし、これが難波弘之の音楽で限定すれば、好ましくないと言わざるをえない。それにともなって、この作品ではディープなプログレシブ・サウンドが少なくなっている。アルフィー(高見沢が率いる)がやっているハードでスペイシーなサウンドに近い歌ものが印象に残る。個人的には少し中途半端という感想である。唯一の聴き所は6曲目の「迷える箱船」。ハモンド・オルガンと変拍子のリズムがミニマルに続く、難波弘之ならではのプログレシブ・サウンドが心地よく流れてゆく。この曲でも多くの部分でデジタル的金属音が配置されているが、これがもっとアコースティクであったり柔らかなアナログ的ニュアンスの音で包まれていればもっと良い感じで仕上がったのではないかと思う。ま、それでもかなり良い感じの名曲ではあるが・・・。 | |||||||
sense of wonder are 難波弘之 :keybords 小室和之 :Bass & vocal 鈴木リカ透 :drums |
評価:C(楽しめる良作品) ( 大庭英亨 2002.2.10) |
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