永久機関/プリズム

eikyukikan/PRISM

1.View in your eyes 2.Middle of the circle 3.Talkin` to your eyes 4.○×△□※`s comming soon 5.Shadow of the Jungle 6.Firsttime i saw you 7. A mutter of a boy 8.Living in the mood


1983年

 前作「ビジョン」ではプリズムは自分たちのやっている音楽をプログレシブ・ロックとして意識したのではないか。そして「永久機関」ではそれをさらに押し進め、プリズム的プログレシブ・ロックを完成させようとしたのではないだろうか。「コニュニティー・イリュージョン」で姿を見せたプリズムのコズミック・サウンドが大きく昇華されている。渡辺健のベースがメロディーを奏で、中村哲のキーボードが宇宙を創っている。ドラマチックな和田アキラのギター・ソロは自分の出番が来るまでじっと待ち続け、そのポイントでしっかりと仕事をこなしている。アドリブ的に弾きまくる和田アキラのあのギターが少ないのは少し寂しいというファンもいただろうが、このアルバムはプリズムのメンバー4人が均等に力を合わせた、とても良いバランスの上に出来上がった傑作であると思う。そして時々暗闇から抜け出し、太陽の下で演奏されたような柔らかいサウンドも顔をのぞかせる。プリズムはその活動姿勢から見てもプログレスする音楽を創造していたのだ。

プリズム
和田アキラ / ギター
渡辺健 / ベース
中村哲 / キーボード
青山純 / ドラム

評価:A(名盤と呼べる傑作品)

(Hideyuki Oba 2001.3.11)
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