ライト・アズ・ア・フェザー/チックコリア&リターン・トゥ・フォーエヴァー |
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1. You're Everything 2. Light As a Feather 3. Captain Marvel 4. 500 Milles High 5. Children's Song 6. Spain 1972年作 |
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正式に言えば、前作というか「Return to forever」という作品はチック・コリア名義のアルバムだったが、このセカンド作品「Light As a Feather」からチック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァーというグループ名義になる。作品の名前がそのままグループの名前に発展したわけである。一般的に「Return to forever」という作品があまりにも凄すぎて、このセカンド・アルバムは少し評価が控えめになってしまう嫌いがあるが、冷静にこのサウンドに耳を傾けるならばその素晴らしさは十分に理解されることだろう。個人的な印象で言うならば、前作よりポップでコマーシャルな気分がある分、壮大さに少々欠けるものの、洗練された美しいメロディーには更に磨きがかかっているように感じる。音楽の世界観は前作と変えないで、サウンドを展開させた好作品と言える。大傑作のファースト・アルバムの世界観を変えないでセカンド・アルバムを制作した例でいえば、キング・クリムゾンがそうであるが、クリムゾンのセカンド・アルバム「ポセイドンの目覚め」の評価があまりにも低いのとは違って、R.T.Fの場合はセカンド・アルバムにも素晴らしい魅力が十分に詰まっていると言っていい。特にこの2つの作品を続けて聴くと、音楽の世界が2倍に広がってゆくのである。私は1本のDATのテープに録音してあるため、いつもこの2つの作品を続けて聴いているのだ。2枚組のひとつの作品と理解しても良いくらいまとまっているのである。これは後で分かることになるのだが、この「Light As a Feather」までが第一期リターン・トゥ・フォーエヴァーということになるのだ。サード・アルバム「Hymn of the Seventh Galaxy」から全く予想もしなかったサウンドが展開されることになる。
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