ノー・ミステリー/リターン・トゥ・フォーエヴァー |
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sideA 1.Dayride 2.Jungle Waterfall 3.Flight Of The Newborn 4.Sofistifunk 5.Excerpt From The First Movement Of Heavy Metal sideB 1.No Mistery 2.Interplay 3.Celebration Suite Part 1 4. Celebration Suite Part 2 1975年作 |
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ベースもドラムもキーボードもギターも全ての楽器が弾けるような勢いで一気に迫ってくる。カラダ全身がビリビリするような電気的な音質感が全体を支配している。雷がズドーンと落ちて感電したようなサウンド体験がこの作品にはある。とにかくハイテンションである。頭のてっぺんで常にサウンドが鳴り響いている、そんなエッジが効いた音が次から次へと繰り出される。そのボルテージの高さに頭がくらくらしてしまう。前作「銀河の輝映」もそうであるが、この4人が繰り広げるインタープレイの凄さは高度なテクニックを遙かに越えたところにある。よく「テクニックをひけらかすような音楽は好きじゃない」などと言って、速弾きプレイを逆に揶揄するようなことを言う人がいるが、ここでの彼らのプレイもそういうテクニックのひけらかしだというのだろうか。あるとてつもない高度なテクニックがなければ表現できない音楽があるのだ。このサウンドにある音楽の魂を聴き取れないようであれば、その人は本当に素晴らしい音楽を理解できない悲しい人である。耳を澄ませ、彼らのサウンドから音楽の本質を聴き取って欲しい。エネルギーを感じ取って欲しい。 この「ノー・ミステリー」でもB面のラストを飾る曲は大作である。セレブレイション組曲パート1とパート2。変拍子を多用した鳥肌もののジャズ・ロックである。とにかく、何回か繰り返しこの作品を聴き込んで欲しい。そのサウンドの奥の深さが聴けば聴くほど分かってくると思う。ただし、真正面から向かい合うにはかなりエネルギーの消耗を要する作品であることを断っておく。
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