ネオン/四人囃子
NEO-N/Yoninbayashi

NEGATIVE FACE
1.Nocto-Vision For You
2.Nameless
3.Nervous Narration
4.Notion-Noise
COLOR FACE
1.9th Night
2.Neo Polis
3.Nile Green
4.N・P・K
5.Natural
6.Neo Nature

1979年作

 1979年、時代はパンク、ニューウエーヴの嵐が吹き荒れていた。そんな中で四人囃子は立派にプログレシブ・ロックを作り上げた。この作品は後に立花はじめとプラスチックスを結成することになる佐久間正英が主導権をもって制作されたと言われている。パンク、ニューウエーブの時代のサウンドを自然に吸収し消化しつつ、そこに四人囃子の初期にあった変拍子のプログレシブ・ロックが交差して、四人囃子の新境地を開拓している。ここには様式美としてのプログレではない、まさに前進する音楽そのものがある。好きか嫌いかということでは様々な意見があるだろうと思うが、彼らの音楽に対する姿勢と作られたこのサウンドには非常に好感の持てる部分がたくさんある。音楽の実験箱であり、そこには遊び心が溢れている。この作品は商業的に成功を収めたとは言い難いけれど、四人囃子の締めくくりの作品としては良かったのではないかと思う。彼らが日本を代表するプログレシブ・ロック・バンドであったこと証明するには十分の出来映えであると思う。

 
評価:B(手応えのある快作品)
( 大庭英亨 2002.11.10)
MASAHIDE SAKUMA
DAIJI OKAI
MITSURU SATO         

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